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STRIP

久木田大地 三ヶ尻晴登

会期 : 2024/9/28(土)〜10/13(日)
木金16:00〜19:00
土日13:00〜19:00
※月・火・水曜日、祝日は休廊
※10/11(金)のみ臨時休廊となります


会場 : myheirloom
東京都中央区日本橋大伝馬町11-10 西井ビル3F
久木田 大地 | Daichi Kukita 

2025年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻 卒業予定
三ヶ尻 春登 | Haruto Mikajiri 

2024 年武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻 卒業

myheirloomではこの度、久木田大地、三ヶ尻晴登による二人展「STRIP」を開催いたします。


二人は武蔵野美術大学の学友でもあり、現在制作拠点を同じくするメンバー同士でもあります。

久木田は「現代社会において古典絵画がいかに受容されているか。」という事柄を念頭に置き、名画中のイメージを引用しながら、要素を反復する・ぼかす・組み換えるなどによって視覚的な驚きを探っています。

三ヶ尻は、紙を剥がすことを主なプロセスとして絵画を制作し、コラージュや日本画、油画技法を組み合わせながら偶然に出来た形の「破れ目」から東洋的な風景を再構成しています。

オーセンティックな西洋画のスタイルを徹底して研究し、自己解釈の上綿密な画面を作っていく久木田に対し、日本的な余白の作り方や東洋思想、禅画等を意識しつつ、独自の手法を取り入れながら大胆に画面を構成していく三ヶ尻。

作風は和と洋のテイスト、緻密さと大胆さのアプローチの差、引用元の文化など、一見重なるところが皆無な真逆のスタンスであるように見えます。
しかし同時に、絵画の部分的な引用やシミュレーショニズム的発想の自覚を持ち、意識的にサンプリングを行う点において二人は共通の制作工程を踏んでいるようにも見えるのです。

展示タイトルでもある「STRIP」は、剥がすという行為について、作品から一部分を引用するコピー&ペーストの意味でも、三ヶ尻が行うコラージュ含む制作技法の意味でも捉えることが出来ます。また、久木田が意識している、ルネサンスの巨匠からの引用を元にバロックへと発展させたマニエリスム的模倣/様式主義、に対する二人からの応答でもあると言えるでしょう。

久木田が学外に設立した共同アトリエの立ち上げ工事を、三ヶ尻が手伝う形でそのまま拠点を共にすることになったという二人。
本展では意識的に作品を対比、融合させる取り組みとして、話し合いを重ねながら空間構成を検討してまいりました。
和と洋の対比、引用の意識など、同い年の二人が魅せる美のコントラストを是非会場で体感ください。
 

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